霰粒腫
まぶたのふちに「マイボーム腺」というあぶらの出口があります。このあぶらが涙と混ざることで涙の蒸発を防いでいます。
霰粒腫はマイボーム腺が詰まってしまい、あぶらの塊がしこりとなって残ってしまっている状態です。あぶらの塊は細菌の栄養にもなるため、霰粒腫に感染症を合併した急性霰粒腫(化膿性霰粒腫)と呼ばれる状態になることもあります。
初期の段階では麦粒腫(ものもらい)なのか霰粒腫なのかはっきりしないこともあります。
症状
霰粒腫は通常痛みはなく、まぶたにやや硬いしこりでき、まぶたの皮膚が赤くなったり、大きさによっては異物感があります。急性霰粒腫(化膿性霰粒腫)では痛みを伴います。
治療
霰粒腫は炎症を抑える点眼と軟膏で様子を見ます。点眼と軟膏で小さくならない場合にはステロイドの注射をすることもあります。長引く場合や再発を繰り返す場合は手術で摘出することも可能です。
急性霰粒腫(化膿性霰粒腫)では抗生剤の目薬・軟膏を使用します。症状によっては抗生剤の飲み薬を処方することもあります。感染が落ち着いて痛みがなくなったあとは通常の霰粒腫と同様の治療になります。
予防
日頃からマイボーム腺を清潔に保つことが予防につながります。
温罨法:ホットアイマスクなどでまぶたを5分間あたためます。