近視進行抑制治療としての眼鏡

近年、近視進行抑制治療に関する研究が進められており、目薬による治療(マイオピン)や、コンタクトレンズ(オルソケラトロジー)による治療などがあります。

今回は眼鏡を使った治療法についてご紹介します。目薬やコンタクトに比べると抑制効果は少ないですが、目に対する侵襲も少ないので、気楽に安心して始められるというメリットがあります。これは『調節ラグ』が近視の進行の一因になっているという説から考えられた治療法で、累進屈折力レンズ、いわゆる老眼用の遠近両用メガネを用います。子どもに遠近両用メガネと聞くと驚くかもしれませんが、近くを見るときの調節力を軽減させ、網膜の中心部における焦点ボケを防ぐことで眼軸の延長を抑制し、近視の進行を抑制します。 「累進屈折力レンズ眼鏡」は、通常の眼鏡やコンタクトレンズに比べて平均10~20%の近視の進行を抑制することが判っており、当院でも処方を行っております。

併設された眼鏡店で購入も可能ですので、気になる方はお気軽にご相談ください。