落屑症候群について

落屑症候群とは、瞳孔縁(黒目と茶目の境目)や水晶体前面などに白いフケ状の物質が沈着していることです。

遺伝、寒冷地、紫外線などが一因と言われていますが詳しい原因はわかっておらず、落屑症候群そのものの自覚症状は特にありません。

初期には片目だけのこともありますが、経過とともに両目に現れることが多いです。

落屑症候群の方の目には以下のことが起こりやすいことがわかっています。

  • 眼圧が上がりやすい

落屑緑内障と呼ばれます。落屑緑内障の方は眼圧が上がりやすく、また、眼圧の変動も大きいため、ほかの緑内障よりも進行が速いことが多いです。

  • 散瞳薬を使っても瞳孔が開きにくい

白内障の進行具合を詳しく調べる場合や糖尿病、外傷など目の奥(眼底)の病気で瞳孔を拡げる目薬(散瞳薬)を使用することがあります。落屑症候群では、散瞳薬を使っても瞳孔が開きにくく、眼底の周辺部の診察が困難なことがあります。