水晶体というレンズの厚みを変えることでピントを合わせ、モノを見ています。ピントを合わせる際に働く筋肉が毛様体という筋肉になります。遠くをみるときには弛緩していますが、近くをみるためには毛様体が収縮して水晶体の厚みを変える必要があります。
近くのものを見ている間は、常に毛様体が緊張し収縮した状態を維持しなくてはいけません。毛様体の緊張状態が長時間続くと、なかなか緊張が解けなくなってしまいます。こうなると、遠くのものを見ようとしてもうまくピントをあわせることができなくなってしまいます。
検査
近視であるかはオートレフケラトメーターという機械(当院は赤い屋根の家の写真が見える機器)でわかります。しかし、仮性近視なのか本当の近視なのかは毛様体の緊張をほぐした状態で検査をしないとわかりません。散瞳薬という検査用の目薬をして検査をすることもあります。
治療
仮性近視では、毛様体の緊張をほぐす目薬(ミドリンM)を点眼したり、ワックという器械で緊張をほぐします。
また、近くのものを長時間みる動作が仮性近視の原因ですので、適宜休憩をとりながら作業することも大切になります。
・本やタブレット端末は30cm以上離して背筋を伸ばして見るようにしましょう
・30分近くの作業をしたら30秒でいいので6m以上遠くを見ましょう