プラケニル錠と眼の副作用について

プラケニル錠は全身性・皮膚性エリテマトーデス(SLE)に対して使用される治療薬です。

自己免疫反応の異常が関係していて、全身の倦怠感や、関節症状、皮膚症状などが見られる、膠原病の一種です。

治療法として、ステロイド剤、免疫抑制剤、免疫調整剤、生物学的製剤などが使用されます。プラニケルは免疫調整剤の1つで、日本では2015年に発売が開始されました。

プラケニルは一般名を「ヒドロキシクロロキン」といい、網膜症を引き起こす「クロロキン」と似た構造をしています。クロロキンと比較すると網膜症を引き起こす可能性は低いのですが、投与前および投与後は定期的な眼科的検査をします。

視力はもちろん、視野の一部が欠けていないかや色の見え方に問題はないか、黄斑部と呼ばれる目の一番奥に網膜症が起こっていないか光干渉断層計検査(OCT)で確認します。

また、エリテマトーデスはプラケニルを服用していなくてもSLE網膜症という目の奥の病気を合併症することがあります。

視力低下など気になる症状があらわれた場合は早めにご相談ください。