スペキュラーマイクロスコープとは、角膜内皮細胞の数を測定する検査です。
角膜内皮細胞とは、角膜が無色透明を保てるように角膜の水分量を調節している大切な細胞です。
角膜内皮細胞は、ほかの細胞と違い再生されず、年齢とともに少しずつ減少します。正常な大人の方の場合、角膜内皮細胞は１平方ミリメートルあたり２５００～３０００個程度です。
しかし、目の手術や外傷、角膜の酸素不足（コンタクトレンズ装用）などにより角膜内皮細胞が減少してしまうことがあります。
角膜内皮細胞が減少してしまうと角膜の透明性が失われ、視力が損なわれてしまうことがあります。
また、角膜が濁らないまでも、角膜内皮細胞が少なくなると将来的に白内障手術ができなくなってしまう可能性があります。
特にコンタクトレンズを毎日長時間使用されている方・コンタクトレンズを決められた使用期限をこえて使用されている方などは注意が必要です。